ESG

ガバナンス

リスクマネジメント

基本的な考え方

当社グループは、ホテルや介護施設、医療サービス施設など、主に人対人のサービスを中心とした事業を複数拠点で運営しており、リスク管理は極めて重要です。とりわけ重要だと考えるリスクを「重要リスク」として抽出し、最重要課題として取り組んでおり、その上で、常に変化するリスク内容に適応できる体制を構築しています。

リゾートトラストグループが考える重要リスク

リゾートトラストグループが考える重要リスク

リスク管理体制

重大リスクの把握や管理体制、対応の方針は、「リスク管理委員会」で決定されます。 代表取締役社長を委員長としたリスク管理委員会が事業の透明性を確保し、全社的にリスク管理に取り組む体制準備を進めています。

組織体制(リスク管理委員会)

組織体制(リスク管理委員会)

リスク管理のプロセス

リスク管理のプロセス

重要リスクへの取り組み

重要リスク 想定される影響 対策
新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)
  • 外出自粛や移動制限、施設の休業対策に加え対策費用の発生などによる業績の悪化
  • 感染防止対策と3密回避対策の徹底
  • 安定資金を確保しつつ、費用抑制や運営ホテルを集約
少子高齢化、労働人口減少
  • 人財の不足によるサービス品質などの低下
  • ダイバーシティや健康維持・増進、働き方改革の推進
  • デジタル化導入による生産性向上
自然災害、事故など
  • 該当施設の運営停止、修復に係る費用などの発生
  • 施設運営収益の低下、サプライチェーンへの影響
  • 事業継続計画(BCP)の策定
  • 大災害発生時を想定した事業のバックアップ体制構築
  • 食の安全確保の施策推進
  • スタッフの安否確認システムなどのインフラを整備
経済、市場の変動
  • 顧客の消費控えによる業績への悪化
  • 運営の固定収入や相対的に不況に強いメディカル事業の下支えなど、バランスのとれたポートフォリオを構築
品質、安全性
  • ブランドイメージ、信頼関係の毀損
  • お客様のご利用時に不慮の事故が発生
  • 情報開示のスピード化、緊密性強化
  • 施設維持ガイドラインに基づく定期的なチェック
  • 品質管理・衛生管理の徹底
  • 食物アレルギー対応の見直し
情報セキュリティ
  • 個人情報の漏洩、SNSなどを通じた機密の流出
  • 情報管理のルール策定や専用タブレット導入による情報流出リスクの軽減
  • スタッフを対象としたITリテラシー研修(2021年度はのべ105,720名が受講)や標的型攻撃メール訓練(2021年度は9,630名が受講)の実施
医療過誤、介護トラブル
  • 検診・健診現場やシニア向け施設での健康被害などの発生
  • 「医療事故防止対策ガイドライン」の策定(医療行為自体は、医療機関にて実施)

緊急事態時の事業継続の取り組み

当社グループは自然災害や大火災などの緊急事態に遭遇した場合において、BCP(事業継続計画)およびBCP基本方針に基づき、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧に努めています。

範囲 取り組み内容
全社
  • スタッフ向け安否確認システムの運用(グループ社員への拡大を取り組み中)
  • スタッフ向け公共交通機関の運休時の出社・退社基準の策定
  • スタッフ向け災害時行動基準(災害時の心構え)の配信
  • 全社幹部緊急連絡網の配信
  • 災害備蓄品の配備と消費期限到来時の更新管理
  • 専用システム(BCPortal)を使用した台風襲来時の対策実施
  • 施設ごとのハザードマップをもとにしたリスク調査の実施(取り組み中)
本社・支社
  • 大規模災害時、東京本社および大阪支社への支払い業務の引き継ぎ
  • 本社・支社間の衛星電話網の構築
  • 災害対策本部の立ち上げ時の停電対策(取り組み中)
  • 支社防災体制の調査および構築(取り組み中)
ホテル
  • 台風停電対策の実施
  • 災害時の宿泊稼動確保の対策
シニア施設
  • 台風停電対策の災害備蓄品を配備