企業として果たすべき「人」への貢献と、繋がっていく同志の輪
超高齢化の進む日本では生産年齢人口が毎年減り、今まで以上に労働力確保の危機に瀕しています。そのような状況の中で、人的資本という言葉をよく耳にするようになりました。これは「企業が人材の価値を最大化すること」で、世の中全体が「人を大切にしよう」という動きにシフトし、それに関連する様々な情報の開示が進んでいます。当社グループも、人財を「価値創造の源泉」として捉え、その人財の成長が企業価値を最大限に引き上げると考えており、「人」に焦点を当てたマテリアリティを制定し、方針や取り組み、実績の開示を進めています。
当社グループの事業は多岐にわたり、各事業を支えるスタッフが連結で1万人以上在籍しています。グループアイデンティティ「ご一緒します、いい人生」を目の前の会員様やお客様に体現するには、そのスタッフ一人ひとりの「ご一緒します、いい人生」の実現が欠かせません。
昨年度より、スタッフからの改善提案アイディア募集の仕組みを常設し、そのアイディアの裏側にある個人の「想い」や「志」を明らかにして、当社グループで働く意味や、当社グループらしさを追究することに取り組んでいます。グループのスタッフ全員を対象として、事業や職種等の垣根を超えたグループ内のスタッフ同士でお互いの「志」を共有し、一緒に何が出来るかを考えることで、相互理解が深まり、新たな価値を創出するきっかけとなっています。その対話の中では、一人ひとりが自分の仕事に誇りとやりがいを持ち、お客様や一緒に働くスタッフの為に何が出来るかを明るく楽しそうに語る姿が印象的で、当社グループの更なる可能性を感じています。
人財を大切にする、と一言に言っても、グループ、会社、組織としてはどうフォローアップが出来るのか。労働環境の改善は当然として、それ以上に、スタッフが自ら考え行動を起こしたいときに声を上げられる機会や、同じように熱い想いを持った同志がグループには大勢いる事を知る機会の創出も、今後も強化し続けていきます。