アクリルパネルが笑顔をつくるツールに変身!
誰も予期できなかった新型コロナウイルスのパンデミック。数年にわたって私たちは自由な行動を制限され、その前後で生活が大きく変わりました。そんなコロナ禍で、飛沫によるウイルス感染予防の対策として使われていたものが、「アクリルパネル」です。
あらゆる所に設置されたアクリルパネルは、アフターコロナでその役目を終えると、今度は社会全体で大量廃棄が発生しました。当社グループも同様で、どうすべきかを全社で検討した結果、捨てずにリサイクルする方向に舵を切りました。
全国の事業所から収集した約4,800枚のパネルの内、その半数はビジネスパートナーによる回収を通じて引取代金を日本赤十字社に寄付を行い、そして残る半数は、新しいモノやコトへと生まれ変わらせた利活用を進めています。
そして2024年度は、長野県にある当社のリゾートホテル「エクシブ蓼科」にて、お客様向けの「お絵描きボード」制作体験を実施いたしました。
こちらは、第一弾を夏に実施し、夏休みにホテルへ訪れたお客様ご家族が、ホテル周辺の自然を散策しながら、自然の草花を摘んで、世界にただ一つのオリジナル作品を制作されるなど、夏の思い出を彩るコンテンツとなりました。また、自然との触れ合いや資源リサイクルを通じて、お子様が環境についても学べるコンテンツになり、夏休みの宿題(自由工作)としてもご活用いただけました。
冬に行われた第二弾では、スノースポーツ以外に楽しめるホテルのアクティビティとして実施しました。冬らしいイラストやデコレーションを楽しむお子様や、完成したお絵描きボードを写真立てとして、滞在時の思い出の一枚を挟んで記念に持ち帰られる方もいらっしゃいました。
制作体験の他にも、ホテルスタッフが写真付きメッセージボードを作成して、お客様へのウェルカムサプライズとしてご提供し、喜んでいただけました。
今回のプロジェクトを通じて、かつて私たちのコミュニケーションを隔てたアクリルパネルが、人と人をつなげ、お客様の笑顔やご家族との大切な時間を創出するものに生まれ変わり、地球にも自然にもやさしい取り組みとなりました。
これからも、環境保全や資源循環といったサステナブルな活動に、私たちならではの価値を加えることによって、いい人生の創出につなげていきたいと思います。